2015年9月15日 第71回木村塾やってみよう会 会合報告

第71回木村塾やってみよう会の我が人生を語る、今回のスピーカーは、日本一走るパティシエと呼ばれ、洋菓子店ソルシエを経営し常にチャレンジ精神でその人生を走り抜けて来られた京都在住、株式会社クレーションドゥーレーヴ代表取締役社長の堀口明裕さんが登壇されました。

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弱冠36歳!スマートなルックスとはうらはらに壮絶な人生を歩んで来られたことを受け多くの塾生が参加、皆さん興味深く一言一句に集中される充実した内容のセミナーとなりました!
登壇された堀口さんの第一声は「恥ずかしいけれど聞いて欲しいことがあります。こんな自分でも変わる事が出来た事を多くの人に伝えたい」という言葉で始まりました。そして準備にどれだけの時間を費やされたのだろうかと思うほどわかりやすく丁寧にご自身のこれまでの人生をパワーポイントにまとめられその画面に沿って話が進められると、その真面目でまっすぐな人柄に会場はすっかり堀口さんの話に引き込まれる空気に包まれました。しかしながらその内容は私達の想像を超える壮絶なもので、なかなか他人には語れないであろう辛い体験を勇気を持って赤裸々に語られる堀口さんの姿に時折涙を拭われる塾生の姿も見受けられました。

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在日韓国人の母と日本人の父のもとに生まれ、幼少期に父母の離婚を経験、女手一つでお母さんに育てられたそうですが、母子家庭の厳しい環境に置かれ極貧生活を余儀なくされる幼少時代、貧しさ故に他人に心を開けず学校では内なる悩みを誰にも打ち明けられない淋しく辛い日々を送られたそうです。走ることが好きだったけど部活動の夏合宿でお腹がすいて走れ無かったというエピソードには胸がつまりました。水商売をしながら忙しく働くお母さんの姿に甘える事も出来ずやがてその母から虐待を受けることに。

虐待、貧困、在日なとの悩みに明け暮れる暗い日々で一つの光を見出されたのは高校生の時にアルバイトでお金を稼ぐことに目覚めた時。やがてお母さんの「人に使われるのは本当にしんどい。自営業なら幸せになれる」という言葉で仕事を持って生きていくことを決断!大阪、辻製菓専門学校に入学されました。この時の動機はスイーツの世界なら女の子にもてるかもという不純なものだったとユーモアを交えて告白されました。しかし持ち前の起用で努力家の性格が頭をもたげ卒業後の就職先でもその力を発揮!パティシエへの道が開き始めます。

辛い修行時代を乗り越え頭角を現し始めた矢先、幼少期の辛い体験からコミュニケーションをとる事が極端に苦手な堀口さんは職場でも多くの問題を抱え込み心の病に。病院を渡り歩き人生に絶望し、いつになったら本当に変わる事が出来るのかと遂には自殺を考える様にまでなって行ったそうです。しかし死に切れず生きることに執着する自分に気付き自力で立ち直る覚悟を決めると病気を克服するために多くの本を読み漁るようになりその時に出会った、人生に成功している人のサクセスストーリーに感銘し刺激を受けることに。自分も成功したいと切望するようになり思考錯誤の末に起業を決意。2008年に京都梅津に洋菓子店ソルシエ1号店を開業されました。この時のことをパワーポイントに「成功」という文字ではなく「成幸」と表現されていたのは堀口さんの幸せになりたいという強い執着と覚悟の表れだと思わずにはいられません。そしてこの頃をきっかけにこんな自分でも変わることが出来たと語られる大きなターニングポイントを体験され人生が大きく動き始めることになりました。

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その後オーナーパティシエとして努力を重ね洋菓子激戦区の京都でも売り上げは上昇して行き店は軌道に乗り始めます。その後ソルシエ2店舗を2013年4月にオープン。しかし飲食店経営につきものの、売り上げは上がっても利益は下がるという悩みに直面!大きくても中身は盤弱という経営に悩み始めた2014年木村会長との出会いを果たされることになります。やってみなわからん、やったことしか残らんとはまさしく自分の人生!会長の言葉に耳を傾けているうちに自分だけの幸せではなく仲間を作り様々なことにチャレンジしてたくさんの経験を通して共に成長することを決意!2015年6月に3店舗目として「ひと、いぬ、ゆめ」をコンセプトに西京極につむぐカフェをオーブンされました。今や堀口さんは最も苦手だったコミュ二ケーションをテーマにお客様がたくさん集まり活気あふれる交流の場としてのカフェスペースを作りたいと思われるまでになりその内なる変化は形となって具体化されるまでになりました。
新たなチャレンジで多忙の日々の中、彼が熱中するマラソに自分の人生を重ね合わせ、マラソンはまさしく人生そのもの、体力気力の充実と諦めない精神でこれからも一歩一歩前に進みたいという言葉で話を締めくくられました。

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木村会長は「彼の辛い経験は素晴らしい財産となって必ずこれからの人生の力になる」と統括され、会場は堀口さんへのエールでいっぱいの拍手の中セミナーを終了しました。これからも十年後も堀口さんから目が離せない、、、そんな思いを抱かせていただいた貴重なセミナーとなりました。後日堀口さんから連絡を頂き西京極のつむぐカフェにお邪魔させて頂きました。
なめらかで軽い口どけで堀口さん独特のこだわりがあちこちにちりばめられたケーキは本当に美味しくて、これからもたくさんのファンが増えて行くことを確信させて頂きました。
堀口さんの今までの人生を思えばなおさらその味わいは深くて愛おしいものに感じられます。
皆様も是非お出かけ下さい!

レポート          山本佳永