2014年8月 第50回「KKFCやってみよう会」 会合報告

2014年8月18日(月)ナレッジサロン プレゼンラウンジにて
第50回の木村塾 やってみよう会は、参加者49人という過去最高の人数となりました。

参加者の元気の良いダイアードに続き、今回の「我が人生を語る」株式会社ブルーク
代表取締役 青松敬介さんの登場です。

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43歳の働き盛り、我が人生を語るには早いんではないかと照れながら話は始まりました。

青松さんは目の病気で、3年前より急激に悪化しており、近くも遠くも見えず、現在は眼鏡をかけて0.1~0.2あるかないかぐらい
参加者の皆さんの顔はほぼ見えないそうです。
十数年前に運転免許証は失効しており、3年ほど前に最後に読んだ本がなんと木村会長の「逆境に勝る師なし」とのこと。
そこで知ったのは木村会長が自分の母校、益田中学校の先輩であるということ、そして木村会長が少年時代に遊んだ場所など
青松さんの実家の近くだったことなど、木村会長にご縁を感じました。

1971年、山口県下関で生まれた青松さんは、小学5年生の時に、お父さんのお仕事の関係で
島根県へ移り住みます。
おばあちゃんにご両親、姉弟4人の7人家族。現在も皆さんご健在でいらっしゃいますが、
なんと家族全員商売人!妹さんを除く全員社長!お姉さんは福岡にビルを12戸所有、お兄さんも青松さんと同規模ぐらいのご商売をされているそうです。

青松さんは、腕時計のネット販売の会社、株式会社ブルークを経営。
創業14年、約30人の社員を抱えられ、新品の腕時計のネット販売で日本一を誇っています。


自己紹介を終え、なぜこの事業を始めるに至ったか、そして現在は?将来のビジョンは?という風にいよいよ我が人生を語ります。

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~下関から島根県益田へ~

青松さんが生まれる前後、非常に生活が厳しくお父さんは北海道にトラックの運ちゃんとして出稼ぎに行かれてたようです。年に1度帰ってくる程度で、あとは北海道で必死に働かれてました。
姉弟4人、全員経営にかかわるようなことをされているのですが、影響は親父さん、そしておばあちゃんからも受けているようです。
下関にいたころは、おばあちゃんに育てられました。おばあちゃんは商店街のホルモン屋を営んでました。
親父さんは北海道へ出稼ぎへ行っていたのですが、島根県で事業を始められました。
軌道に乗り、家族全員で島根県に移り住んだということです。
4万人の小さな町でしたが、青松と名前の入ったビルが建ちました。
これは青松さんにとって衝撃的な出来事でした。
それまでは貧しいイメージのある生活だったのが、親父さんの事業に次ぎ、お母さんも事業を始められ生活が豊かになっていきました。その事実を目の当たりにした青松さんは、小学生の時にはいつか事業を起こして起業家になりたいと思っていたそうです。
親父さんがはじめられたのは消費者金融。とにもかくにもワイルドな親父さんで、車の中にはいつも木刀(笑)
姉弟も全員気が強く、いつも誰かが姉弟喧嘩をしている状態だそうです。
喧嘩で負けて帰ってくると、水をかけられ外で立たされる。そんな環境で育てられました。
ただ、父親としての愛情はたっぷりで、姉弟誰もが親父さんとはしっかりとつながっています。
お母さんも焼き肉やを始められ、お客さんがいっぱいです。親父さんも今度は雀荘を始められ
これまたお客さんでいっぱい。6年生になったころ、あれだけ恐かった親父さんが優しくなっていました。
青松さんは気付きます。「お金が入ったら、人って優しくなるんだ」と。
常にチャレンジしていた親父さん。失敗したこともたくさんありますが、その後ろ姿を見た姉弟に
強い影響を与えました。
本当に気の強い親父さんでしたから、姉弟も全員気が強い。そんな中、青松さんだけが内向的だったとのことです。
気は強いんですが、どうも友達作るのが苦手だったりと、今の青松さんからはなかなか想像がつきませんが。
またこんな話もされました。家族、そして親戚に至るまで、誰一人大卒はいないとのこと。
学歴と経営ができることとは関係ないですね。


~就職…全く出来ない自分~

高校は益田農林高校でした。卒業時にはバブル絶頂期、日経平均が最高値を更新したような時代です。
親戚の世話で、大阪興銀信用組合に入職します。当時日本最大の預金高を誇る信用組合でした。
入職し、2年目には外回り。将来社長になりたい!と思っていた青松さんは、興味津々でいろいろな顧客を回ります。
どちらかというと事業規模の小さい会社を担当されてたようですが、印象に残っているのは「社長って働かない人なのか?」
ただ、そんな中にもうまく事業をしている社長さん、うまくいかない社長さんがいて、何が違うんだろうと分析しだします。
やはり事業がうまくいっている社長は、仕事が好きだったり、従業員を大切にしたり、そんな特徴が見えました。
逆に事業がうまくいっていない社長の共通項というのも見えました。総じて共通の夢を持っていたそうです。
それは、「若いうちに稼いで、早めに引退して、その後はハワイでのんびりしたい」
要は仕事が好きじゃない、事業が好きじゃないのです。
事業を楽しそうに話す社長は残りましたが、お金の話ばっかりする社長は消えていったことを振り返って思われました。

青松さんは本当にできない(信じられませんが)職員だったそうです。成績も上がらない、上司には罵倒される、3年でケツを割りました(退職しました)。
その後人材派遣会社に就職するも、2年で肩叩きにあいます。(優しい社長だったにも関わらず!)
勉強もできないし、親からも褒められたこともなければ、21歳まで成功体験のない人生でした。
初めての成功体験は、憧れの先輩と付き合うことができたこと!(そして今の奥さんです!)
その後、とんとん拍子にいって結婚します。
青松さんは思いました。今まで何も成功したことがない、仕事でも成果をも越したことがない。
果たして奥さんを幸せにすることができるんだろうか・・・ここで人生のスイッチが入りました。

 

~仕事に没頭したベンチャー時代~

人材派遣会社を退職した後、ベンチャー企業へ就職します。
ベンチャーといっても立ち上げ2か月ぐらいで、社長に次いで二人目か三人目かのスタッフとして入社しました。
ブランド化粧品の通販会社でした。これが転機となります。青松さんが初めて仕事で成果を残す会社となりました。
前職、前々職は営業職でした。全く成果が出ませんでした。今回は経営企画として入りました。
成果が出なかった最初の2社と今回の違い・ポイントは、「誰もやったことないことしか、やったことない」というところです。
自分のアイデアで勝負していくというところで少しずつ成果が出始めます。
奥さんを幸せにするという思いで仕事に没頭します。頑張るとかじゃないです、没頭します。
二つ意識しました。
・誰よりも早く会社に行き、誰よりも遅くまで仕事をする。
・社長からくる案件を、誰よりも早く取りに行く。
青松さんよりも能力の高い社員はたくさんいましたが、一番努力をしたと言えました。
社長が資本金300万円で始めた会社でしたが、わずか3年で50億の売り上げを上げるほどの会社となりいろんな失敗も重ねながら、大きな仕事をこなしていき、青松さん自身も成長できた会社でした。
当時は紙媒体の時代ですので、全国4500万世帯にチラシをまいて数億円のやり取りをしたり、
日本で初めてメグライアンをCMに起用したりしました。
非常に忙しい会社でしたが、仕事を楽しみました。24歳、25歳では経験できないようなことをたくさんしました。ここで思ったのは、やったことないことでもやろうと思えば何でもできるなということです。

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~いざ自信満々で起業!!~

最終的に数年でこのベンチャー企業は退職しますが、その会社で数々の事業を成功させて、天狗になってた(笑)青松さんは全財産をつぎ込み、マンガ喫茶を始めます。当時大阪にもマンガ喫茶なるものは皆無で、先駆けでした。
結果、ボロボロでした。月商60万~70万円。経費を差っ引くと手元に残るのは20万円そこそこ。
貧乏すれば食っていけますが…悩みます。どうしたらいいかな、何かないかな…
試しにマンガ喫茶でいらないマンガをインターネットで売ってみました。なんと売れました!
分析が得意な青松さんは気付きます。バラで売ると単価は低いが、全巻セットで売ると単価が上がる。
大阪中にある古本屋を駆けずり回り、バラを集めて全巻セットにして販売します。面白いように売れます。
開始2か月でマンガ喫茶の売り上げを抜いてしまいました。月収80万円ほどで、粗利は50万円。これはマンガ喫茶をやってる場合じゃない!!
マンガ喫茶はアルバイトに任せ、古本屋に行く毎日ですが、はたと気付きます。
典型的な労働集約型で、自分が働いた以上の成果が出せないなと。
もっと大きなビジネスをしたいと思い、タウンページを買い、ありったけの商品を書き出してみました。
ジュエリー・時計・バッグ・・・などなど。インターネットに合わないものを全て消去していきました。
残ったのは腕時計。
時計屋の息子でもなければ、関わったことすらないです。
でも前職時代の「やったことないことしか、やったことない」つまり、腕時計をやらない理由はないんです。
よしやろう!


~ブルーク創業、そして第2創業期へ~

まずは仕入れ先を探します。
一つは、東京・大阪のタウンページから貿易商をピックアップします。3000件ありました。
輸入腕時計・ブランド腕時計輸入してないですか?と全て電話をかけ、数件ヒットしました!
他には、当時大阪で一番腕時計を販売していた家電量販店に毎日出向き、腕時計コーナーで情報収集します。
胸にお得意様という名札をしている人を見つけ、仕入れ先だろうと、その人の後をついていき戻った会社の住所を調べ電話する。
などなど、誰にでもできるんですけど、誰もやらない、そんなことをして仕入れ先を発掘していきました。
しかし、当時はお金もないので、付き合ってくれる仕入れ先はありません。
断られ続けますが、インド人が経営する会社が試しにこれ売ってみなと、セイコーの腕時計を仕入れさせてくれました。
7000円の腕時計を4本、10000円のPCソフトを購入し、オークションで販売開始。
売れました。ブルークの最初の取引です。
現在は年商25億、毎年経常利益1億以上出てますが、この4万円弱がブルークの創業資金となります。
運転資金には困ったこともありましたが、金融機関にもお金を借りず、スタートしました。
2003年には、マンガ喫茶を売却し、ブルークを株式会社化しました。
400万円で売れました。しかもヤフオクで!
2000年に始めて14年、自己資本も5億8000万円ぐらいになりました。
そして今は第2創業期ととらえています。
日本国内で腕時計の市場は4000億円といわれています。
その中で、新品の腕時計(インポートもの)のインターネット販売の市場は約120億円です。
今ブルークはその内の約20%のシェアがあり、ネットショップではほぼNo.1です。
次のステップは世界です。
関税など今はいろいろな問題がありますが、これからTPPや世界の貿易が自由化に向かうと思います。
その時のチャンスをつかめるように今のうちから海外展開に力を入れています。
もともと海外が好きなこともあり、今は1年の1/3は海外に行っています。
facebookの友達も900人中300人は外国人。また9割が起業家です。
友人を大切にしたいと考える青松さん。
しかも、悔しい!と思える友人と一緒にいるようにしています。
どいうことかと言うと、友人たちの中で、一番底辺クラスの経営者という青松さん。え???
毎月のように友人が上場していくらしいです。すごすぎる!!
数百億の事業をしている友人がゴロゴロいて、そんな環境に身を置くことで
悔しさを力に変えているようです。
「友人がライバルというのが一番いいと思う」
そんなことをおっしゃってました。
起業家であり続ける青松さん、木村会長のように60歳になっても
70歳になってもチャレンジし続ける人でありたい、その為に自分よりすごい人の中に
身を置きたい、そんなライバルの中で成長し続けたいと。
毎日毎日隙間なくスケジュールがびっしりな青松さん。
わかったことは、中途半端に埋まるのが一番しんどい!
びっしり埋まっていれば体が慣れるそうです笑


~ビジョンを語る~

2020年 年商100億円 経常利益10億円の
グローバルカンパニーを目指しておられます。

ブルーク企業理念には、2つのキーワードがあります。
「感動」と「成長」です
お客様に感動を与え続け、
ブルークの仕事を通じて、自分の存在価値を高め、
自分に関わる人の幸せを真剣に考えることで、
自己成長し続ける。

社員を採用するときからこの企業理念を共有しているため
その理念に根差していない社員はいないと自負しています。
勢いに乗り、順風満帆な経営に見えますが、3年前には幹部が全員退職し、その下の社員も
ほとんど退職するというあまり嬉しくない経験もしています。
現在と比べると8割の社員が入れ替わっているようです。
しかしそれは、必要な変化だったのだと思います。
教育には力を入れてきたつもりでしたが、突っ走ってきて後ろを振り返ると
ついてこれない人が出てきました。会社も停滞していました。
その後、ビジョン理念を語り採用し、ビジョン理念を語って教育し、ビジョン理念を語って会議をしました。
自分たちがやりたいことはこれだ!と一貫したものとなり、会社も生まれ変わったように進みました。
今は本当に優秀な社員に恵まれ、すごくいい形で伸びて行っているとのことです。
まだまだ人生を語るほどではない、2020年にまたこの「我が人生を語る」場に
呼んでください。そんな言葉で締めくくられました。

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【木村会長のフィードバック】
・勉強ができる人、頭がいい人ができるんじゃない。やった人ができるんだ。
・普通の人ができることは私にもできる
・経営とは、言葉と数字
・任せる、理念とビジョンを共有する


レポート:門浦 智

 

 

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